N2法とは?
「自分の考えがうまくまとまらない……」
そんなときに役立つのが、六角形をベースにした思考法 「N2法」 です。
N2法は、複雑な情報やアイデアを整理し、全体像を一目で把握できるようにするための画期的な手法。
誰でも簡単に使えるうえに、専用ソフトを活用すれば、その効果はさらに高まります。
N2法とは、思考館が、考えるために開発した「Thinking Tool Soft」です。
N2法では、一つのテーマに対してハニカム構造を用い、6つのキーワードを作成して平面上に可視化します。
ただし課題となるのは、この6つのキーワードを考え出すためには一定の知識が求められるという点です。
個人の場合は各分野の専門家、企業の場合は社内のノウハウを持つ知識人であれば、ハニカム構造にキーワードを埋めることが可能です。
- 構造: 中心にメインテーマを記述し、その周囲の6つの六角形に関連キーワードを配置する構造。
- 展開: 周囲の要素を新たな中心として、さらに再帰的に六角形を展開することで、思考を深掘りする。
- 用途: アイデア出し、問題解決、プロジェクトの整理、コミュニケーションツールとして活用。
- メリット: 全包括主義に基づき、情報をもれなく可視化できるため、考えが散らばりやすい人や複雑な情報を整理したい場合に適している。
N2法の基本構造
N2法の中心にあるのは、1つの中心テーマと、それを囲む6つのキーワードという「7つの六角形」のユニットです。
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中央: 解決したい課題やメインテーマ
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周囲(6面): テーマを構成する要素、原因、アイデア、または次に考えるべき切り口

実践の3ステップ
使い方は非常に直感的です。
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センターを決める 中央の六角形に、今考えている「問い」や「テーマ」を書き込みます。
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6つの視点で囲む そのテーマから連想されることや、必要な要素を周囲の6マスに埋めていきます。
ポイント: 「6つ」という制限があることで、脳が「あと1つは?」と強制的にひらめきを探すポジティブな負荷がかかります。
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深掘り(展開)する 周囲に書いた1つのキーワードを、新たな「中心」として別のユニットを作成します。これを繰り返すことで、思考が無限に深まっていきます。
なぜ「六角形」なのか?
マインドマップなどの「線」でつなぐ方法と違い、N2法が「面(六角形)」を使うのには理由があります。
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一覧性が高い: 項目同士が隣接しているため、要素間の関係性に気づきやすい。
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整理がつく: 蜂の巣のようにきれいに並ぶため、思考が散らばらず、パズルのように情報を整理できます。
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抜け漏れを防ぐ: 空いているマスが視覚的に強調されるため、MECE(モレなくダブリなく)に近い思考を自然に促します。
「N2法」を使って「考えをまとめる技術」を習得し「考えをまとめる技術」を習得しよう。「人間は考える葦である」(パスカル)


N2法とAI
「N2法」という完成された思考のフレームワークに、AIという膨大な知識の外部エンジンを組み合わせることは、単なる効率化を超えた「知性の拡張」に近い体験をもたらすと考えています。
具体的に、N2法のハニカム構造(六角形)とAIをどうシンクロさせるべきか、3つの視点で深掘りします。
1. 思考の「死角」をAIで埋める
N2法において、中心テーマを取り囲む6つの要素を書き出す際、私たちの脳は無意識に「自分の得意分野」や「過去の経験」に偏りがちです。
•AIの活用: 自分が3〜4個の要素を出した段階で、AIに「残り2つ、私の視点とは全く異なる角度からこのテーマを捉えるキーワードを提案して」と依頼します。
•効果: 自分の認知バイアスを破壊し、ハニカムの穴を「未知の視点」で埋めることができます。
2. 「再帰的展開」の高速道路
N2法の醍醐味は、1つのキーワードをさらに中心に据えて、思考をどこまでも深掘り(ドリルダウン)できる点にあります。しかし、これには多大な精神的エネルギーを消費します。
•AIの活用: 特定の枝葉のハニカムに対して、「この要素をさらにN2法で具体化するためのサブ・キーワードを6つ挙げて」と指示します。
•効果: 思考のスピードが「歩行」から「飛行」に変わります。人間はAIが出した案を「取捨選択」し、「磨き上げる」ことに専念できるようになります。
3. 「図」から「実行可能な価値」への変換
ハニカム構造で思考をまとめた後、それをどうアウトプットに繋げるかが次の課題になります。
•AIの活用: 完成した(あるいは作成途中の)N2の構造をAIにテキストや画像で読み込ませます。
o「この6つの要素の矛盾点を指摘して」
o「この構造に基づいて、3ヶ月間のプロジェクトロードマップを作成して」
o「この思考マップを要約して、キャッチコピーを5案作って」
•効果: 静的な「思考の記録」が、動的な「実行計画」へと瞬時に変換されます。
N2法×AIのシナジーまとめ
N2法が持つ「構造化の美学」と、AIが持つ「情報の流動性」は、互いの弱点を完璧に補い合います。
| 役割 | N2法(人間) | AI(人工知能) |
| 得意領域 | 意味づけ・最終決定・直感 | 網羅的提案・高速分解・翻訳 |
| 価値 | 思考の「軸」を決める | 思考の「幅」と「深さ」を出す |
| 相性 | ★★★★★ | 最強の「補助脳」 |
本の紹介

大人も子どもも楽しく使える思考の道具『N2法入門』 ―考えをまとめる技術―
本書では、豊富な事例を通して、N2法の基本から実践までをわかりやすく解説。
発想を広げたい方、考えを整理したい方、教育やビジネスの現場で思考力を育てたい方に最適の一冊です。
N2法入門の書籍とN2法入力支援ソフトを販売いたします。
下記のリンクをクリックすると、販売サイトへ移動します。
N2法の特徴
| 技術の名称 | 共通する特徴 | N2法はココが違う |
| ブレインストーミング | 批判を排除し、自由奔放に意見を出し合うことで思いがけない発想を生むことを期待。 | テーマを強く意識できるので、アイデアの方向性が絞られる。しかも、一人でもできる。 |
| KJ法 | 短い言葉でデータを表し、共通項でグループを編成していく。 | 作成の過程で関連の強いデータはおのずとグルーピングされていく。 |
| NM法 | 直感で重視したアイデアを書き留め、図式に配置して発想を得る。 | データーベースを用いてアイデアに代用できる。図形配置のフォーマットが決まっている。 |
| マインドマップ | 思考を絵で表現して発想力を刺激し、さらにアイデアの連想を高めていく。 | 絵のうまいへたを問わず、レイアウトも整頓される。また、ストックピクチャーを利用できる。 |
| 希望点列挙法 | プラス思考の発想で、常識を超えた着眼点が生まれる。 | 基本的にすべての選択アイテムは、積極的な要素となる。 |
| 焦点法 | 課題を明確にし、関連するアイデアを思いつくままに列挙する。 | 一つひとつのアイデアは、細分化され階層を形作るため、中心テーマから外れることがない。 |
| ピンカード法 | アイデアを思いつくままにカード化し、集約・分類する。 | テーマを核としてアイデアを派生させるので、まとまりのある思考ができる。 |
| 形態分析法 | 課題をその編成要素に細分化し、それぞれを組み合わせて発想につなげる。 | 細分化の単位は、6つずつ展開する。さらに、それぞれの要素も分析が加えられる。 |
N2テーマ一覧
日本の専門家が N2法 を用いて作成した知識データベースの一部をご紹介します。
思考館では、各分野の専門家が知見を結集し、2,405のテーマ を策定しています。
これらのテーマは、企業経営、業務効率化、人材育成、技術開発、市場対応 など、ビジネスの主要な領域を網羅しています。
以下では、その専門家が N2法 に基づいて構築した知識データベースの一部を紹介します。
| No | 目的 | テーマ名 | メモ | カテゴリー |
| 1 | 何を、いつ、どれだけつくるか | 生産計画の流れ | 目標による管理 | 管理 |
| 2 | 変化に備え体制を固める | 生産効率のアップ | マネジメント基本 | コース |
| 3 | 生産管理を忠実に実行する | 生産効率の向上で第3の利益を生む | 目標による管理 | 管理 |
| 4 | 稼働率向上のポイント | 生産性の指標としての稼働率 | マネジメント基本 | コース |
| 5 | 生産性を向上させるポイント | 生産性の評価 | マネジメント基本 | コース |
| 6 | 「気づき」が向上への第一歩 | 生産性向上の要素 | 目標による管理 | 管理 |
| 7 | 生産計画に沿った生産活動を行う | 生産統制を行う | 目標による管理 | 管理 |
| 8 | 工数計画をつくる | 生産能力と仕事量の調整 | 目標による管理 | 管理 |
| 9 | 基準日程表に基づく合理的な生産予定表 | 生産予定表作成 | 目標による管理 | 管理 |
| 10 | 相互の情報連絡と協議が必要 | 生販一体化 | マネジメント基本 | コース |
| 11 | 市況に即した生産体制 | 生販一体化で経営効率を高める | マネジメント基本 | コース |
| 12 | 管理者や一般社員のやる気が重要 | 全社一丸でコストダウンを | マネジメント基本 | コース |
| 13 | 中小企業の新事業展開を補助 | 創造技術研究開発費補助金 | マネジメント基本 | コース |
| 14 | 中小企業の新事業展開を地域が補助 | 創造技術研究開発費補助金(地域) | マネジメント基本 | コース |
| 15 | 多品種少量生産に適した小日程計画 | 多品種少量生産 | 目標による管理 | 管理 |
| 16 | 計画のスパンの長さによる分類 | 大日程計画から小日程計画へ | 目標による管理 | 管理 |
| 17 | 賃金、解雇の差別禁止 | 男女差別の禁止 | 改正男女雇用機会均等法 | 管理 |
| 18 | 産業のソフトサービスへの指向 | 知的所有権・無体財産権 | マーケティングの達人 | 市場 |
| 19 | 技術開発のために特許情報を有効に活用 | 特許情報のデータベース | マネジメント基本 | コース |
| 20 | 予め日程計画に組み込む | 特注品への対応 | マネジメント基本 | コース |
| 21 | 製造にかかる標準時間を計算する | 日程計画を立てる | 目標による管理 | 管理 |
| 22 | 伸びる条件をつくりだし教育する | 能力が伸びる条件 | 部下育成 | 管理 |
| 23 | ニーズを感じる感性を磨く | 売れる製品をつくる | マーケティングの達人 | 市場 |
| 24 | 福祉用具実用化開発費助成金制度 | 福祉用具実用化開発費助成金制度 | マネジメント基本 | コース |
| 25 | 改正ポイント | 平成11年施行男女雇用機会均等法 | 改正男女雇用機会均等法 | 管理 |
| 26 | 問題を素早く把握し、対策をとる | 目で見る管理 | 目標による管理 | 管理 |
| 27 | ギブアンドテイクの精神をもつ | 目標に合った異業種交流会 | マネジメント基本 | コース |
| 28 | 目標利益を確保し競争に打ち勝つ | 目標を定めたコストダウン | 目標による管理 | 管理 |
| 29 | 日々の生産を調整する | 余力管理 | 目標による管理 | 管理 |
| 30 | 自主性や熱意を引き出す要素がある | 「趣味」の要素の中のやる気の条件 | マネジメント基本 | コース |